―常識とは、世界のどこかで非常識になる―
私たちは日々、「当たり前」という小さな世界の中で生きています。
けれど、一歩国外へ踏み出した瞬間、思わず首をかしげたくなる「ルール」や「文化」が待っています。
なぜそんな決まりが生まれたのか? そこには、単なる奇妙さではなく深い文化的背景が隠れているのです。
今回は、そんな“世界のちょっと変わったルール”を7つ、文化的視点と少しのユーモアを交えてご紹介します。
① シンガポールでは「ガムは禁止」!?
ガムを噛むのも、売るのもNG。
理由は意外と真面目で、「街の清潔さを保つため」。
地下鉄のドアにガムが貼られる事件が続いたことで、政府が一気に規制しました。
「ガム=悪」ではなく「公共意識=最優先」という考え方が根底にあります。
② スイスでは夜10時以降のトイレ流しが違法(ときどき)
集合住宅では、夜の水音が“騒音”扱いになる場合が。
静けさを大切にするスイスでは、隣人への配慮が法にまで及ぶのです。
……夜中にトイレへ行くのも、ちょっとした心理戦ですね。
③ デンマークでは子どもを外で昼寝させる!?
冬でも、ベビーカーごとカフェの外に。
「新鮮な空気が健康によい」という北欧の伝統があるためです。
心配になる日本人に対し、デンマーク人は言うでしょう。
「あなたたちは、なぜ外の空気を恐れるの?」と。
④ フランスではケチャップが制限されている
学校給食ではケチャップの使用回数に制限が。
味覚教育を大切にするフランスでは、「子どもの舌を単調にしない」ための配慮なんです。
つまり「フランス料理の未来は給食から」というわけですね。
⑤ カナダでは音楽の35%以上がカナダ産でなければならない
ラジオ局には国産コンテンツ比率の義務があります。
文化保護政策の一環で、「文化の輸入超過」を防ぐため。
つまり、これは“耳からの国境管理”なのです。
⑥ タイではお金を踏むと犯罪
地面に落ちたお札を足で止めたら不敬罪に問われる可能性があります。
なぜならお札には国王の肖像が印刷されているから。
足で踏む=侮辱行為、という価値観はタイ文化に深く根付いています。
⑦ 日本では「マスクを外す」ことがマナー違反になることも
世界から見ると、「マスク文化」は非常に珍しいです。
もはや礼儀の一部と化したマスク習慣は、“他人への配慮”を可視化した文化ともいえるでしょう。
コロナ禍で注目されたこの文化は、むしろ「日本人らしさ」の象徴となりました。
✈️文化の違いは、常識を映す鏡
こうして見てみると、変わっているのは「ルール」ではなく「価値観」そのもの。
それぞれの国が、何を守り、何を譲れないかを映し出しているのです。
あなたにとって――
「変だな」と思ったルールは、どれでしたか?
そして、それを「変」と呼ぶ自分の常識は、どこから来たものでしょう?

あなたもこの記事にないおかしな文化を知ってせんか?
もしよろしければ、コメントでみなさんと共有しましょう!


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