ゲームをしていて「気分が悪くなる」「頭がくらくらする」といった、いわゆる“画面酔い”を経験したことはありませんか?
これは車酔いや船酔いと同じ「動揺病」の一種で、主な原因は 脳が受け取る感覚情報のズレ にあります。
画面酔いが起きる理由
私たちの体は、目から入る映像の動きと、耳の奥にある三半規管が感じる体の動きの両方を統合して「自分がどう動いているか」を認識しています。
しかし、ゲームの場合は「画面が動いているのに体は動いていない」ため、脳が混乱してしまうのです。逆に車内でスマホを見ていると「体は揺れているのに目の情報は止まっている」ため、同じように酔いやすくなります。
特に、カメラが激しく揺れるシーンやオープンワールドの複雑な地形表示、視点がぐるぐる回るような場面では、視覚情報を追いすぎてしまい、脳への負担が大きくなります。言い換えれば、自分から進んで“目を回している”状態になっているのです。
実体験からわかること
私自身の体験ですが、バスに揺られながらMinecraftをプレイしたときは見事に酔ってしまいました。これは「体は揺れている+画面も動いている」という二重のズレによるものです。
一方、自宅でジャイロ操作を使ったゲームやオープンワールドの複雑なマップ、レースゲームを長時間遊んでも酔ったことはありませんでした。そのときは画面全体を追いかけすぎず、部屋の景色を視野に入れながら遊んでいたのが功を奏したのだと思います。
画面酔いを防ぐための工夫
画面酔いは完全に避けられない場合もありますが、ちょっとした工夫で軽減することが可能です。
- 画面から適度に離れる:全体を見渡すより、自然に視野に入る範囲で楽しむ。
- 一点を見つめすぎない:動きに合わせて目を無理に追わず、視線を落ち着かせる。
- 部屋の環境を視界に入れる:壁や家具など「止まっている現実」を目に入れることで、脳の混乱を減らす。
- FOV(視野角)を調整する:設定で広めにすると、自分の周辺視野が補強され酔いにくくなることがある。
- こまめに休憩をとる:違和感を感じたらすぐ中断することが大切。
まとめ
画面酔いは「視覚」と「体の感覚」のズレによって起こります。逆にいえば、そのズレを減らす工夫をすれば、かなり軽減できるのです。
もしゲーム中に気分が悪くなったら、「目を休ませる」「画面との距離を取る」「現実の静止した環境を視界に入れる」ことを試してみてください。
楽しいゲーム時間を、酔いに邪魔されることなく過ごせるよう、ちょっとした工夫を取り入れてみましょう。
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