陽だまりの偽り

 sPeaksデザインの第二弾が完成致しました。今回は、双葉社から出版される、長岡弘樹著「陽だまりの偽り」の単行本です。長岡氏は小説推理新人賞を授賞しており、これからが期待の作家さんです。五つの作品が入った短編集で、長岡氏にとっては今回が初めての単行本となりました。原稿を読ませて頂いた際には、ついつい仕事も忘れて最後まで読み切ってしまいました。とても面白い作品ばかりですので、皆様にも是非読んで頂ければと思います。さて今回のデザインですが、イラストレーションは木内達朗氏によるものです。非常に暖かく美しいイラストレーションに仕上げて頂き感謝しております。歩道からちょこっと出てきている郵便局員、小さな街の生活を切り取ったような場面構成、そこにダイナミックなビルディングのキャストシャドウと陽だまりの暖かな日差しのコントラストが、非常に効果的に使われていて美しいです。流石ですね。静寂な街の音さえも聞こえてきそうな作品です。色、構図、そしてどの場面を描くかという着眼点、この三つを兼ね揃えたイラストレーターはなかなかいません。そういう方々とお仕事をご一緒出来るという事は、非常に光栄であり楽しいものですね。今回のデザインは、陽だまりの暖かくゆっくりとした時間帯や雰囲気を壊さず、そこに「日常」というものを読者に感じて頂ける本に仕上げる事がテーマでした。カバーの下の表紙デザインも凄く格好良くできたので、是非手にとって見て頂きたいです。まだ店頭には足を運んでいないので、他の単行本と並んでみるのが実に楽しみです。

7月21日 hiromichiito

Comments are closed.